野球解説チャンネルは「釣り糸を垂らして釣る」が成功の秘訣!? 里崎智也の“YouTuber論”とは - Real Sound (出典:Real Sound) ──YouTubeは、いまも儲かりますか? ジャンルによっては広告単価が落ちてきて、広告収益的には下がってきてるという話もありますが。 里崎: めっちゃ儲かってますよ。広告単価も全然下がってない。「単価が下がっている」っていう人は、単に動画の再生回数が落ちてるだけです。僕は今年でYouTube活動5年目になりますけど、下がったとかはまったくないですね。 ──5年目で登録者数80万人を超える「Satozaki Channel」の戦略についても聞かせてください。 里崎:YouTubeというのは簡単。YouTubeで視聴回数を取れる動画は「演者が人気」か「内容が面白い」かしかない。演者に人気がなくても、やっていることが面白かったら見てもらえる。やっていることが面白くなくても、演者に人気があれば見てもらえる。演者に人気がなくて、内容が面白くなかったら見てもらえない。 ただ、YouTubeが難しいのはお金の部分。テレビ番組やCMは予算内で演者をキャスティングして箱を用意すれば、赤字にはならないけど、YouTubeは先にお金が出ていくので、再生回数が回らなかった時に大赤字になる。その点をどうクリアするか。 ──里崎さんのチャンネルはその点をどうクリアされたのでしょうか。 里崎:うちのチャンネルは、ほとんど僕の労働だけなので、予算をかけていない。基本的には、僕と袴田彩会さんが喋っているだけ。あとは動画編集の費用があるくらいで、ほぼ経費が掛からないんです。別の出演費やセットを立てるということもしてませんから。 ──確かに、里崎さんのチャンネルはコラボもロケもされてないですね。 里崎:(ロケをしたとしても)面白いことができるとは思わないんです。うちはブルーオーシャンの時期にYouTuberを始めて、先行者利益を獲得したというのが大きいので。野球界の解説系YouTubeチャンネルでやれることは限られてますよね。ただでさえ少ないのに、それをうちが全部やりつくしているから、他の野球関係者がYouTubeをやったとしても、著名なゲストを呼んで、コラボするしかなくなる。 最初のうちはいいんだけど、ゲストも話のネタが無限なわけではなく、同じ話を別のチャンネルでもしだすから、どこでも同じような話になるだけ。だから、僕は自分のチャンネルでゲストとのトーク企画はほとんどしないようにしてます。 |
NPBファンなら高木豊と里崎のYouTubeは当然見てるという風潮について
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